認知行動療法(理性感情行動療法)とは?

人間の心に関係する問題を、認知(ものごとのとらえ方)と行動(実際に行うこと)の側面から検討し、解決策を見いだす心理療法の総称です。
20世紀後半にアメリカで発展し、うつ病、不安障害、各種依存症に効果が示されています。
禁煙についても、特に禁煙を困難と感じる方に適用することで、一般的な指導(方法のアドバイスなど)よりも高い禁煙成功率が得られることが分かっています。
当院禁煙外来で行っている理性感情行動療法(論理療法とも呼ぶ)は、認知行動療法と広く呼ばれる心理療法の中でも、比較的初期に考案されたシンプルな方法で、自分の中で知らずに固執している自滅的なマイ・ルールを見つけ出し、新しいルールに変える方法を身につけていきます。

  外来で実際に行うこと

パソコンの画面を見ながら理性感情行動療法のやり方について案内をしたあと、専用の記入用紙に、禁煙が困難な状況を整理していきます。
整理した状況から、問題解決を難しくしているマイ・ルールを探し、自分自身で新しいルールに変更していく練習をします。
慣れてきたら、ご自宅で記入していただいたものを一緒に添削検討して、最終的には禁煙外来卒業後も自力で理性感情行動療法による問題解決ができるようになることを目指します。

  もっと詳しく知りたい方へ

第17回日本禁煙推進医師歯科医師連盟総会パネルディスカッション「禁煙外来で使える心理療法」:加濃正人「論理療法と森田療法」
パワーポイントファイル)  PowerPoint Viewer
理性感情行動療法(REBT)に関する詳しい解説(日本人生哲学感情心理学会;旧日本論理療法学会)

 

 


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