当院で禁煙開始時にお伝えしている内容の一部です。これを実行するだけで禁煙できる方もいるでしょう。

  一気にやめる
本数を減らす禁煙法は成功率が低いことが分かっています。
「軽いタバコ」に変えるのも禁煙には役立ちませんし、害も同じです。
  喫煙具を捨てる

タバコ、灰皿、ライターなどは、一生使わないと決めてすべて捨てましょう。

  離脱症状はせいぜい1週間

イライラ、眠気、脱力感、気分の落ち込みがあるとしても、1週間程度で治まります。
その間は、無理にいつも通りの状態を保とうとするのではなく、風邪を引いて熱があるときと同じだと考え、仕事や家事などの手を抜きましょう。

  禁煙時の吸いたい衝動は1~3分

何か他のことをしている間に過ぎて行きます。
携帯用の歯磨きセットを持ち歩き、吸いたくなったら歯を磨くのがお勧めです。

  禁煙に条件をつけない

禁煙は本来誰にでもできる簡単なことです。
それを難しくしているのは、「○○を避けて禁煙しなければならない」と自分でつけた条件です。(○○の例:離脱症状、家事や仕事の支障、通院のための休勤)
禁煙を最優先に考え、それ以外のことを「あきらめる」ことが禁煙の最大のコツです。

  禁煙は「我慢」ではなく「練習」

離脱症状をやり過ごし、今まで吸っていたような状況でも吸わないでいられるようになるのは「技術」です。
禁煙がうまく行かないのは、技術がまだ習得できていないからで、練習すればできるようになります。
禁煙に失敗したところで、元に戻るだけで何の損もありません。
チャレンジせずに「時期」を待つより、失敗の回数を1回でも増やした方が、禁煙に近づくでしょう。

  禁煙に必要なものと不必要なもの

禁煙に必要なもの
禁煙に不必要なもの

柔軟な思考

自分で決めてしまっている「○○を避けて禁煙しなければ」という条件をあきらめること

強い意志

「いちど決めたことはやり抜く」「何があっても自分のやり方を変えない」はむしろ禁煙の邪魔

理性的な評価

ものごとを客観的に評価し、「他人が自分の状況だったらどういうアドバイスをするだろう」という冷静な視点から解決策をさがす

楽観的な評価

悪い状況を無理矢理よく考えるのは、客観的な評価の妨げになる

自己検証

今まで自分が信じていた知識や価値観であっても、ほんとうに事実に合っているかを再検討する

自己暗示

信じられないことを無理矢理信じようとするのは、事実をみきわめる力を低下させる


 

 


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